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ビン過給機に代わって進出する傾向にある。排気ガスは2・200図の様にタービンケースの外方から流入し軸端より軸方向に放出される。タービン扇車は、精密鋳造等による特殊耐熱合金製で軸と一体、又は焼嵌または溶接構造となっている。尚輻流式タービン過給機の多くは機関の潤滑油ポンプにより強制潤滑している。

 

 

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2・200図 輻流式タービン断面図

 

 

(過給機運転上の注意)
コンプレッサ出口の吸気圧力または過給機回転速度を測定し、同一運転条件時の機関記録の吸気圧力(または過給気回転速度)と比較し、機関または過給機の異常点検の目安とする。また潤滑油が軸受部に正常に供給されているか、潤滑油ポンプ内臓の過給機では油溜りの潤滑油油面、外部給油式過給機では過給機入口潤滑油圧力を点検する。その他、過給機に不具合が生じた場合は過給機から発生する音にわずかな変化が生ずることが多く、この場合負荷を下げ、聴音棒等により過給機が正常に回転しているかどうか事前に確認することも事故を未然に防ぐ上で有効である。
(a)使用潤滑油
過給機の軸受形式により、またメーカーにより多少の相違はあるが、取扱説明書に指示されたものを使用することが必要である。
一般にはディーゼル機関用と同質の油またはタービン油が使用される近年は機関の正味平均有効圧力の上昇にともない油溜りをもつポンプ内臓式の過給機で

 

 

 

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